AO入試の「活動報告書」とは? 合格する書き方をわかりやすく説明

大学受験

一般的に、AO入試では「志望理由書」と「活動報告書」というものを提出する必要があります。

しかし、どう書けば合格する「活動報告書」になるのか、よくわからないという人が多いと思います。

そこで、今回は、合格するための「活動報告書」の書き方をわかりやすく、しかも具体的にお伝えします。

私、西村創は、受験指導専門家として活動拠点の関東以外でも長野、博多、大分、沖縄と、全国さまざまな学校でAO入試についての出張セミナーを行っています。

ありがたいことに、一度セミナーを行った学校からは、「次回もまたお願いしたい」というお声をいただいております。

その理由は、小中学生のやる気を引き出し、わかりやすさを追究した授業をこの25年間、一年に約300回行ってきたからだと思っています。

『塾で教わる作文・小論文の書き方』(KADOKAWA)をはじめ、これまで出版してきた書籍がすべて重版をくり返して、累計10万部を超えて伸びているのも同じ理由だと考えています。

ということで、今まで行ってきたAO入試セミナーの内容をもとに、合格するための「活動報告書」の書き方をわかりやすく、具体的にお伝えします。

評価される「活動報告書」のポイント

「活動報告書」とは、その名のとおり、これまでのあなたの活動を書くものです。活動といっても、とにかく何か目立った活動を書くのではありません。

進学希望先の大学・学部のアドミッションポリシーにどれだけマッチした活動を書けるかがポイントです。

そう言う意味では、「活動報告書」を書く上で、先に「志望理由書」をじっくり練って書いておく必要があります。

「志望理由書」がしっかり書けていれば、「活動報告書」はそんなに考えなくても、自然と書けるはずです。

「活動報告書」が書けない!という人は、もう一度「志望理由書」から見直してみるのがいいでしょう。

「急がば回れ」ですよ。

「志望理由書」の書き方はこの記事に詳しく紹介しているので、まずはこちらから先に読んでくださいね。

▶︎AO入試の「志望理由書」とは? 合格する書き方をわかりやすく説明

さて、「志望理由書」はもうバッチリ書けているという人は、「活動報告書」に、どんな活動を書けば良いか、具体的に説明していきましょう。

評価される「活動報告書」のポイントは以下の3点です。

(1)高校生活の「公式活動」における「客観的評価」

(2)志望学部への関心/関連する専門的な趣味 

(3)失敗から学んだこと(過去を未来に生かす)

 

まず、この3つのポイントをすべて満たす必要ないので安心してください。

ひとつずつ説明していきます。

高校生活の「公式活動」における「客観的評価」

(1)の「高校生活の「公式活動」における「客観的評価」というのは、たとえば何かの試合やイベントの全国大会で優勝したとか、英検1級を取得しているとか、そのような誇れる実績のことです。

でもそんな輝かしい実績を持っている人なんて、まず、いないですよね。

逆に、何か誇れそうな実績があればそれを書きたくなると思いますが、その実績が、志望大学・学部のアドミッションポリシーにマッチしていないものであれば、あまりアピールになりません。

合格する「活動報告書」というのは、すごい経歴を書くことではありません。

進学希望先の大学・学部のアドミッションポリシーにマッチした、あなたらしい活動が評価されるのです。

もちろん、進学希望先の大学・学部のアドミッションポリシーにマッチした、これませの高校生活の「公式活動」における「客観的評価」があれば理想的です。

でも、そんなものがあれば苦労はしないですよね。

ですから、ほとんどの人は、この(1)の「高校生活の「公式活動」における「客観的評価」というポイントはスルーしてOKです。

志望学部に関連する専門的(マニアック・超オタク)な趣味 

(1)の「高校生活の「公式活動」における「客観的評価」なんて特にないよ、という人でも、志望大学・学部に関連する専門的な趣味は何かないでしょうか。

ここで言う趣味とは、「ゲームするのが好きです」とか、「アニメが好きです」というような一般的なものではなく、「専門的な」趣味というのがポイントです。

マニアックな、「超」がつくほどのオタクであればあるほど、アピールになります。

たとえば、私の教え子に、ゲームをやりすぎで親にゲーム機を隠されて、自分でジャンク品を買い集めて基盤からシンプルなゲームを作り上げたり、中学生の頃からゲームアプリを作って友人に配付して一緒に遊んでだりしているような子がいました。

その教え子はディスレクシアという書字障害があって、漢字どころか平仮名もうまく書けないので、テストでの点数は伸び悩みましたが、日本トップレベルの大学の電子工学部にAO入試で合格しました。

また、「私は基本、引きこもりだし、趣味と言っても動画見てるばっかりだし…。

小学生の頃から集めてきた食虫植物が何十種類かあることくらいで…」という教え子もいました。

私はそれを聞いてすぐに、

「食虫植物? 何十種類?!」

という反応をしたら、その子は、

「ほら、そういう反応されるからあまり言いたくなかったんですよ…」

とうつむいてしまいました。

それから私はその子に「その方向で突き進もう」と提案し、その後その子はその植物生理学を学ぶ学部のAO入試の面接の場で試験官の教授と話が盛り上がって、見事合格。

その大学の大学院を出た後に、助教授になっています。

このように、何かの分野のオタク度が高ければ高いほど、評価されるのがAO入試の特徴でもあります。あなたが本当に好きで夢中になれるもの、何かありますか?

失敗から学んだこと(過去を未来に生かす) 

(1)の高校生活の「公式活動」における「客観的評価」も、(2)の志望大学・学部に関連する専門的な趣味もない…、そんな人も少なくないでしょう。

そんな人は、今までの何らかの失敗を思い出してみてください。

その失敗から学んだことを「活動報告書」に書けばいいのです。

失敗でなくても、たとえば、家庭環境が良くなかったり、大切な誰かが亡くなったり、いじめに合った過去など、何かつらい境遇を経験したり、いままさにそのさなかにある人もいるかもしれませんね。

もし、そんなつらい環境から何かを学んで、この先に生かせることがあれば、それはとても強い前に進む原動力となります。

それだけではありません。

何かつらい思いをしているのは、あなたひとりだけではありません。

身近にはいなくても、全く同じ環境でなくてもあなたに近い環境に苦しんでいる人は必ずいます。

これからも現れるでしょう。

そしてそんな人を理解できるのは、同じような思いをした経験のあるあなたなのです。

「私はこんな環境で、こんな思いをしてきた。

そこで、これからはそんな思いを抱える人のために私ができることをしたい」このような切実な思いは人の心に響きます。

輝かしい経歴や変わった趣味もない。

そんな人は、つらいかもしれませんが、何かマイナスの過去、現在を材料を思い返してみてください。

大きなことを成し遂げた人の多くは、人よりも過酷な経験をしていることが多いものです。過去は未来に生かせるのです。

自分の過去をより良い未来の材料にする、そんな思考をしてみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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