【2020年版】中学受験を検討するなら知っておきたい今どきの中学受験事情

中学受験

近年、空前の中学受験ブームが来ています。高校募集を停止する成城、本郷、豊島岡女子などが相次ぎ、混迷を深める大学入試改革などを背景に、附属のある私立中高一貫校を受験しようと考える家庭が増えているからです。

そして、

経済的な負担も何とかなりそうだし、子供の学校の成績も良い、勉強は理系の父親が算数と理科を、文系の母親が国語と社会をフォローできるから、中学受験をする方向で塾に通わせてみようか…

などと考え、中学受験指導塾にやってくるご家庭を私は何組も見てきました。

しかし、中学受験にこのような認識で臨むことには、問題がいくつもあるのです。

さて、今から私がお伝えしたいことが詳細に書かれた書籍を見つけたので、その本を要約、抜粋しながら、私自身の知見、考えも盛り込みつつお伝えしたいと思います。

以下、5分ほどで読める記事にまとめましたが、もっとじっくり時間を取れるという方は、ぜひ、元の書籍をお読みいただけたらと思います。

この一冊でとてもリアルに今どきの中学受験事情を理解することができますよ。

【1章】親世代とはこんなに違う!今どきの中学受験事情

「学校選びのじゃまになる”親の先入観”

まず、親世代が中学生だった当時の難関校と、今の難関校は大きく変わっているという事実を知っておいてください。

この数十年、少子化などの影響もあり、多くの私立中学校は生き残りをかけて進化してきました。

親世代が中学生だった頃とは、くらべものにならないくらい偏差値が高くなっている学校もめずらしくありません。

中学受験について知りたいと思ったら、自分のころはこうだった」「自分たちの地方ではこうだった」「という先入観を捨てることが必要です。

現在の学校の方針や校風、入試傾向も偏差値と合わせて把握して検討することが大切です。

20年前の難問は今の「標準」

親世代が小学校高学年だった時代、受験といえば授業で「できる子」「成績のいい子」が自分の能力内で勉強するものでした。

それから約20年、かつてとは比べものにならないくらい入試問題は進化して難解になり、それに合わせて塾のテキストのレベルも高く、膨大な量になりました。

20年前の難問は今の「標準」。

親世代とは傾向も難易度も全く異なる中学入試に子供を挑戦させることの意味と現実をよく知っておいてほしいと思います。

そうでないと、子供に必要以上の負担を強いることになりかねません。

【2章】難関校合格を引き寄せる頭のいい塾の使い方

学校のテストで100点とっても、中学入試では10点しかとれない

「どんなに勉強ができて、頭がよくても塾に行かないと中学受験はできないのですか?」

「学校の勉強だけで、中学受験をすることは無理なのですか?」

そんな質問を受けることがあります。

「絶対に無理」というのが答えです。

本書の著者である西村則康氏も言い切っていますし、私も同意見です。

中学受験指導の経験者であればみな口を揃えて「無理」と答えるでしょう。

小学校の授業を完璧に理解し、通知表もパーフェクト、学校のテストは全教科すべて100点でも、まったく受験勉強をしないで受験をすると、入試問題各科目100点中、10点も取れないはずです。

それくらい、小学校の学習内容と中高一貫校の入試問題で求められることにはギャップがあるのです。

中学受験をめざすのであれば、中学受験指導専門の塾に頼る必要があるのです。

・個人塾ではなく、大手進学塾をすすめる理由

本気で受験を考えるのなら、大手を勧めます。大手塾では、受験までに必要なカリキュラムが合理的に作られているからです。

カリキュラムとは、教材、テスト、土日講座、季節講習、志望校別対策などすべてを指します。

そしてこれらが組織的に、定期的に改訂され、最新の入試問題に対応できるようブラッシュアップされているのです。

もちろん、大手塾とひと口に言っても、それぞれに特徴があります。

私の勤めていた「早稲田アカデミー」はわかりやすく言えば、「体育会系」のノリ。

そのノリについていける体力、気力があればハマって勉強の成果が発揮されやすいでしょう。

本書のP.73に、関東の大手であるSAPIX、早稲田アカデミー、四谷大塚、日能研(関東)、関西の大手である希学園、浜学園、日能研(関西)の特徴をまとめたマトリックスにわかりやすく紹介されています。

関心のある方は、実際の書籍で確かめてみてください。

【3章】中学受験を決めたらまず考え、決めておべきこと

「受験させることの意味」を答えられますか?

「小学生のうちから長時間受験勉強をさせるのはかわいそうだけど、今頑張っておけば後がラクだから」

そのような台詞をよく保護者から聞きます。

しかし、このような気持ちで中学受験をさせるのはあまりおすすめできません。

「中学入試」というのは厳しいものです。

それは、親にとっても子供にとっても同じで、親子ともに「覚悟」が必要です。

これは本書に書かれた内容ではなく、あくまで私個人の考えですが、中学受験に臨む覚悟とは、「辛い局面であっても、勉強内容自体におもしろさを見出すことをあきらめない覚悟」です。

中学受験勉強の内容は小学校よりもはるかに広く、深いもので、それが複雑さ、難解になっています。

でも、その分だけ、奥深いおもしろさがあるのです。

そのおもしろさを味わえるところまで学びを深めると、成績が上がっていきます。

そのようなスタンスで臨む子供は、中学受験に向いていると思います。

この考えは、本書のP.102からの「楽しそうに勉強している子ほど成績がいい」に通じます。

・夫婦間で受験へのスタンスを必ず一致させておく

両親の中学受験に対する気持ちの温度差が顕著だと、受験に熱心な方が辛いことになります。

中学受験というものはまず母親、そして父親は母親へのフォローが大切です。

それには、夫婦間で中学受験に対する基本的な方針が一致していなければなりません。

一般的に、お母さんの方が「ママ友情報」などから中学受験に対する関心が高まり、私立中を受けさせたいと考えることが多いものです。

ただ、この「ママ友情報」、あまりアテにはなりません。

「ママ友情報」から「うちの子もあの塾に入れれば難関校に入れるかもしれない」と考え、なんとなくで中学受験を始めると、後悔することになりかねません。

お母さんは、いきなり子供に「塾に入って中学受験をしなさい」などと言い出すのではなく、しっかり、じっくり家族と話し合ってください。

・親は勉強を教えてはいけない

もうひとつ大事なことがあります。

それは、親が子供に勉強を教えない方がいいということです。

理由は、前述したとおり、現在の中学入試問題は非常に難しくなっていて、昔ながらの勉強法ではとても解けないものが多いからです。

最近の入試問題を見るとわかりますが、中学受験レベルの学習内容は、お父さん、お母さんが知らない知識、解法が無限にあり、プロの塾講師でさえ手こずるものが数多くあるのです。

ひと昔前の暗記が主流だった受験勉強では太刀打ち不可能な思考型問題が、現在の中学入試の主流となっています。

両親の最大の仕事はタイムマネジメント

親は子供のスケジュールを把握して、「次は○○のテストの準備をしよう」「明日はこれとこれをやっておけばいいね」と促しながら、「よく頑張ったね」とほめてあげる。

そして、次の段階では、「今日は何を勉強すればいいと思う?」「明日は何を勉強すればいいと思う?」と質問して、子供自身にプランを考えさせる。

このような役割は、やはりお母さんが向いているようです。

子供と接する時間が長く、様子を細かく見ているお母さんは、うまく励まして一緒に喜びも辛さも分かち合ってあげられるでしょう。

お父さんは、お母さんほどには子供と接する時間がないかもしれませんが、だからこそできる役割があります。

それが、お母さんと子供を精神的に支えることです。

お母さんのグチを聞くだけでもいいのです。お母さんのグチを聞いて、ねぎらってあげることができれば理想的です。

お父さん、お母さん、そして子供が「3人4脚」で中学入試に臨むことができれば、それは非常に強い家族の絆をつくることにもなります。

中学受験に挑戦する前に夫婦の意見を一致させ、そのうえで両親が共に納得していることが子供にとって大きな力になります。

お母さんもお父さんも応援してくれる、だから安心して頑張れる、自分が頑張るとそれだけでふたりともほめてくれる、という家庭であれば、中学入試は乗り切れます。

家族もまた、それまで以上に温かく、強い絆を手に入れることができるでしょう。

さて、ここまで『中学受験は親が9割 最新版』を要約、抜粋しながら、私自身の知見、考えも盛り込みつつお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

このあと本書は【4章】【5章】【6章】と後半部に続くのですが、当記事では長くなるので、ここまでとさせていただきます。

ご関心のある方は、実際の書籍をお読みいただけたらと思います。章のタイトルだけ、紹介します。

  • 【4章】学力急上昇の切り札「家庭教師」の使い方
  • 【5章】親が必ずすべき習慣・やってはいけない習慣
  • 【6章】無理なくムダなく進む合格までのスケジュールの立て方

それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました!

お子様の進路をご検討いただく材料となれば幸いです。

お子様のより良い将来を応援しております。

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