すぐに簡単にできる、子供を勉強好きにする「コーチング」の方法

親の働きかけ

はっきり申し上げると、「うちの子は勉強がキライ」というのは、9割以上、思い込みです。

多くの子供は勉強がキライなのではありません。では、本当に嫌いなものは、なんでしょうか?

「うちの子は勉強がキライ」というのは思い込みが9割

キライなのは、強制されることです。

学ぶ気になっていないのに、その気持ちを無視して一方的に教えてくる大人、宿題を出してくる先生に対して嫌悪感を抱くのです。

でも、

「そうは言っても、強制しないと、いつまでたっても学ぶ気になってくれない」

なんて、思っていますよね。

 

それは、子供への働きかけ方がうまくいっていないだけです。

働きかけ方を変えれば、子供は勉強するようになっていきます。

 

子供を勉強好きにする方法、コツは「好奇心」と「成功感」のサイクルでも紹介しましたが、子供はもともと、好奇心を持っていて、その好奇心は「学びたい」という気持ちにほかならないのです。

(▶︎子供を勉強好きにする方法、コツは「好奇心」と「成功感」のサイクル

ただし、好奇心はこちらがすべてを教えてしまうと、なくなってしまいます。

タネ明かしを知ったマジックに関心を失うようなものです。

「え!どうして!」「なんで!」

という、タネを知りたいという好奇心は、タネを知ってしまえば消えるのです。

 

だから、勉強するように強制したり、一方的に教えようとするのは、まだ観客にマジックを披露する前に、マジックのタネ明かしの説明を聞くように強要するのと同じです。

そこで、教育や勉強を、ただ「知識を与える」だけではなく、「関心を引き出す」ものと視点を変えると、子供の反応が変わります。

「ティーチング」がだめなら「コーチング」

知識を与えることを「ティーチング」といいます。

一方、導くことを「コーチング」といいます。

人は知らない人に、自分の知っていることを教えたいという習性があるので、意識をしないと「ティーチング」に偏ります。

ただし、「ティーチング」が「コーチング」に劣るというわけではありません。

「ティーチング」を効果的に行うのは、「コーチング」を行うよりも、難しいということを伝えたいのです。

 

教えるというのは、教わる側が、

「教えて欲しい!」

という気持ちになっていて、教える側の説明も相手の理解力に合っていれば有効です。

でも、それはなかなか難しい。

相手の理解力、心理状態、こちらが伝えることばの選び方、話すスピードに、声の抑揚、表情や身振り手振り、情熱。

それらすべてが、聞き手が無意識に求めているレベルを超えないと、こちらは一生懸命教えていても、相手は聞き流すだけということになります。

うまく教えるには、技術者や芸術家やアスリートのように、長年の練習経験が必要です。

しかも、どんなに熟達した教えても、教わる側の個性はさまざまなので、うまくいかないことの方が多いのです。

 

そこで、「コーチング」の出番です。

「コーチング」の主体は、こちらではなく相手です。

相手に合わせ、答えは本人に出させる働きかけです。

  • A すでに、学びたい気持ちになっている
  • B まだ、学びたい気持ちになっていない

子供がAではなく、Bの状態にあるのであれば、「ティーチング」よりも「コーチング」アプローチをおすすめします。

「コーチング」の基本は「尋ねること」

「コーチング」は「ティーチング」ほどむずかしくはありません。

なぜなら、「コーチング」では、こちらが答えを知らなくてもいいからです。

答えは、子供自身に出させるのです。

いや、むしろ、答えがでなくてもOKです。

答えを出せるように、問いかければいいだけです。

その結果、答えを出せなかったとしても、「今の段階では答えを出せない」という答えを出すことができたわけです。

「コーチング」の基本は、子供に関心を持って、尋ねることです。

人は自分に関心を持って、聞かれるのはうれしいものです。

「いま、どんなこと習ってるの?」

「これは、~ということなのかな?」

というように、上から目線ではなく、対等な立場で「聞く」ことで、聞かれた子供は一方的に知識を教えられるときよりも、喜んで答えてくれることでしょう。

昨年私が受け持っていた小5のクラスで、こんなことがありました。

そのクラスはみな大人しくて、勉強に対してあまり積極的ではない生徒たちばかりでした。

ところが、ある日、私がめだかを飼い始めたことを話したら、

「うちでも飼ってるよ」

「私は学校で飼育係やっててめだかを育ててる」

と口々に言い出しました。

さらに、私は飼育の知識があまりなく、エサの与え方や水の交換の仕方よくわからなかったり、どうしても水が白く濁ってしまったりして困っていることを話しました。

すると、それまでは自分からほとんど発言することがなかった生徒たちも、

「先生、そのやり方じゃダメだよー!」

「エサのやり方はね…」

などと、目を輝かせて私に教えてくれるのです。

いままで教わる立場だった生徒と、教える立場の私の関係が逆転したとたんに、生徒たちがいままで見たことがないくらい生き生きとし出しました。

人は知らない人に、自分の知っていることを教えたいという習性があります。

そして、頼られると、それに応えたくなるものです。

子供のやる気を引き出すには、「教える」よりも「教わる」立場で、尋ねることが有効ということですね。

そして、こちらに教えてくれる子供は、多くの学びを得ることができます。

教えるという行為は、教わる側よりも、教える側の方が、学びを得て成長することができます。

教える方はどう伝えようかを考え、伝えたことで自分自身の記憶にも定着するからです。

子供がまだ幼稚園生の頃、

「これやってくれる?」

と頼むと、喜んでそれをやろうとがんばってくれたことがあると思います。

わが子に、

  • 「いま、どんなこと習ってるの?」
  • 「これは、~ということなのかな?」

と尋ねてみてください。

子供の反応が変わるはずです。

 

さて、ここまで「子供を勉強好きにする「コーチング」の方法」を紹介してきました。

よかったら、『子どもを勉強好きにする20の方法』(WAVE出版)もチェックしてみてください。


今回の記事には書ききれなかったこともいろいろ紹介しています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

お子さんが自ら進んで勉強するようになるよう、応援しています!

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