【指導25年プロ直伝】2000人が勉強に向かった超シンプル実践法

親の働きかけ

「うちの子、本当に勉強しなくて…」と悩んでいる方、いらっしゃいますか? 今回、この記事にたどりついていただいた方のために、すぐに行動に移せて、しかも超シンプルなアクションプランをお伝えします。

私は今まで、駿台、河合塾、早稲田アカデミー、栄光ゼミナール、明光義塾、地元の個人経営塾と、6つの塾に所属して合計2000人を超える生徒を指導してきました。なかには、勉強が本当に大嫌いな生徒もいました。

しかし、今から私が紹介する方法を実践したところ、ほとんどみんな勉強するようになりました。

また、今から紹介する方法を『子どもを勉強好きにする20の方法』としてまとめ、WAVE出版から出版させていただいた結果、重版となり、ベトナム語に翻訳もされてベトナム全土の書店にも並んでいます。

中学生向けに特化した『1分あれば中学生のやる気は引き出せる!』(PHP研究所)も重版となってロングセラーとして好評いただいております。

さて、それでは教え子2000人がほとんど例外なく勉強するようになった実践法をお伝えします。

「1分間だけやってごらん」と声がけする

やる気を出せない子供にひと言だけ声をかけるとしたら、どのように声をかけるでしょうか?

状況にもよりますが、私なら次のように言います。

「とりあえず、1分間だけ集中してやってみようか」

勉強ができない子供には共通点があります。そのひとつは、勉強に取りかかるまでの遅さです。勉強できない原因をいくつも考え出し、それを理由に勉強を後回しにするのです。

●勉強に取りかかれない原因の例

  • 今日はなんかやる気が出ない
  • 勉強すべき教科書やプリントを学校に忘れてきた
  • 疲れて眠いから、この状態で勉強しても頭に入らない
  • わからないことが多すぎて勉強にならない
  • 部屋、机が散らかっていて集中できない
  • 弟や妹がうるさくて集中できない
  • テストまでまだ日があるので今から勉強したら忘れてしまう
  • 何を勉強したらいいのかわからない
  • いま勉強しなくてもまだ大丈夫

以上、私が今まで生徒から耳にしてきた「今勉強できない原因シリーズ」の一例です。

はい、これらすべてただの言い訳ですね。

人は気が進まないことほど、それをしなくていい原因をつぎつぎ考え出します。そして、その原因は今後も解決されることはないでしょう。

勉強を始めるハードルをとことん下げる

したがって、勉強の取りかかりが遅い子供は、まず勉強を始めるハードルを下げる必要があります。

勉強とはつぎの前者のAではなく、後者のBで取り組むものだということを体験させるのです。

 

A 勉強とは完全に集中できる環境、心境、体調で長時間取り組むもの

B 勉強とはすき間の時間を見つけて、今の条件・環境のもと、とにかく取り組むもの

 

勉強の取り組み方はAではなく、Bであることを子供に体験させるには、つぎのたったひと言でいいのです。

「とりあえず、1分間だけ集中してやってみようか」

今から1時間勉強しなくてはならない。そんなふうに考えるから、勉強するのが面倒臭くなるのです。たった1分間なら、たいして気合いを入れなくてもオッケーですよね。軽い気持ちで始められるのです。

そして、この「とりあえず1分間」の最大の効果は、とにかく始めてしまえば、やる気が出てくると言う点です。

やる気はやる前から出るものではありません。まだ何も行動しないうちからやる気が出ないのはあたりまえ。

人は、やる気があるからやるのではなく、やり始めるとやる気が出てくるのです。これはクレペリンという心理学者が発見したもので、「作業興奮」と呼ばれています。作業を始めると、脳の側坐核(そくざかかく)という部分が活発になり、作業に合わせて集中モードに入るそうです。

停まっている車のハンドルを左右に切って曲がろうとしても、車の向きは変わりません。

でも、ゆっくりでも走り出しさえすれば、わすかな力で簡単に曲がれます。それと同じです。

私は、「うちの子、なかなか勉強しなくて」という相談をよく受けます。そこで、「とにかく一日の勉強をゼロにしない」とアドバイスしています。

どんなに短くてもいいから、勉強し始めるよう提案してみください。

ところで、「1分間だけなら」と勉強を始めた子供はほとんどの場合、1分間を過ぎてもそのまま勉強を続けます。

走り出した車は停まる方が力を使うのです。

私自身もこのような体験を日常的に味わっています。

私は体力づくりのために、約10キロを走るようにしているのですが、疲れているときなどは、走りにいく気力がわきません。

そんなときは、ごちゃごちゃ考えず、とにかく走るスタイルに着替えて家を出ます。軽く準備運動をして走り始めると、体の暖まりと同時に気分も乗ってきます。

走り終えたときには、面倒臭かった気持ちは汗とともにすっかり流れ落ちて、

「ああ、気持ちがいい! これでまた今日も余計な脂肪を燃焼して、全身の血流の巡りがよくなったうえに、心肺機能と脚力もまた少しアップしたぞ!」と充実した気分に浸れます。

勉強も、やり始めることで、やる気が出てくるのです。

そうなると、5分、10分と勉強を続けることも出てくることでしょう。

もちろん子供も、「ああ、1分のつもりだったのに、こんなに勉強して損した!」とは言いません。むしろ、「あれ、意外と集中してこんな勉強できた」と達成感を得られます。

子供がなかなか取り組み始めないときは、まず親が手本を行動で示し、

「よし、じゃあ今からお互いに1分間がんばっちゃう時間にしようか!」などと声がかけしてみてください。

 

さて、子供が勉強するための親の声がけをお伝えしてきました。

よかったら、『子どもを勉強好きにする20の方法』(WAVE出版)もチェックしてみてください。今回の記事には書ききれなかったこともいろいろ紹介しています。

それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました!

お子さんが自ら進んで勉強するようになるよう、応援しています!

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