子供が勉強しない原因は親!?今すぐやめるべき3つのこと

親の働きかけ

「いくら言っても子供がなかなか勉強しない」「子供の成績が悪いのでなんとかしたい」という悩みを抱えている大勢の保護者から、これまで相談を受けてきました。そのような相談に対する私の返答はいつもほとんど同じです。「まず、その考え方を変えないと、子供はますます勉強しなくなりますよ」というものです。さて、これはどういうことでしょうか。

結論から言うと、どんな子供でも勉強する気を引き出すのは可能です。

私は今まで6つの塾に所属して2000人を超える生徒を指導してきました。なかには、勉強が本当に大嫌いの生徒もいました(というよりむしろほとんど?)。

しかし、今から私が紹介する方法を実践したところ、みな勉強するようになり、成績を上げて入試に合格していきました。

また、今から紹介する方法を詰め込んだ書籍、『子どもを勉強好きにする20の方法』(WAVE出版)を出版した結果、重版となり、ベトナム語に翻訳もされてベトナム全土の書店にも並んでいます。

中学生向けに特化した『1分あれば中学生のやる気は引き出せる!』(PHP研究所)も重版となってロングセラーとなっています。

さて、それではどんな子供でも勉強するようになる具体的な方法をお伝えします。

子供に勉強をさせたいのなら、今すぐやめるべき3つのことがあります。子供が勉強しない場合、たいてい保護者が以下の3つのどれかにあてはまっています。

  • 勉強を「苦行」ととらえること
  • 子供に勉強を強制すること
  • 子供の成績をネガティブにとらえること

「勉強=苦行」の認識を改める

まず、勉強は「苦行」という認識を持っていたら、改めてもらいたです。子供がもっと小さかった頃を思い出してください。

「ねーねー、マーマ、これなーに?!」「なんで?!なんで?!」というように、知りたい欲求のかたまりの頃がなかったでしょうか。

人は「知らないものを知りたい」という知的好奇心を持っています。でも、大人になるにつれて、だんだんその知的好奇心を失いがちです。育つにつれて「価値観」「固定観念」「先入観」といったようなものが自身に備わってくるからです。

また、学校や塾の学習内容についても、その内容を教える先生や講師の力量不足から、だんだんと「勉強はつまらない」「勉強はつらい」「勉強して何の役に立つのか」という気持ちや考えに至りがちです。

でも、たとえば本来、国語には国語の、算数には算数のおもしろさがあるのです。そのおもしろさを味わうことができなかった保護者は、勉強はつらいものという認識を持ちます。そして、その認識のまま子供に接するので、子供も影響されて「勉強=つらいもの」という認識になります。

これでは子供が進んで勉強するわけがないですよね。

もし、つぎのような言葉を子供に言っていたら、逆効果なのです。

「今勉強すれば、そのぶん将来楽になれるんだからね」

この台詞は勉強を苦行ととらえているから出るものです。

大人も「節約」「ダイエット」「禁煙」「禁酒」などを喜んで取り組める人は少ないですよね。「しなくてはならないもの」を進んで取り組めないのは当たり前です。でも、勉強はそれらとはちがい、夢中になれるおもしろさ、奥深さが詰まっています。

子供が進んで勉強するために、「勉強はじつはおもしろさがたくさん詰まっているものだ」という認識をぜひ持っていただきたいと思います。

子供に勉強を強制しない

「いい加減、勉強しなさい!」

「いつになったら勉強始めるの!」

そんなふうに、声を荒げてはいないでしょうか?

勉強に限らず、何事も強制すればするほど、それを避けたくなるのは大人も子供も同じです。

「勉強しなさい!」と怒鳴るのは、ボスが部下に「働け、働け!」と言うようなものです。これではブラック企業の社長ですよね。業績が伸びている企業は、社員が自ら働きたくなる環境が整っているものです。

焼肉のたれやビールのCMは、それを見ている人が思わず食べたく、飲みたくなるようなしずる感たっぷりの演出を工夫していますよね。これが、「いますぐこれを買いなさい!」「これを飲みなさい!」などとやられては、誰も従わないでしょう。

子供が勉強するように働きかけたいのであれば、北風のように強制するのではなく、太陽のように、自らそうしたくなるように工夫して働きかけることが必要です。

でも、「勉強しなさい」と言わなければ、それはそれでいつまでたっても勉強しないという声が聞こえてきそうですね。

長くなってきたので、具体的なアクションはまた別の記事で詳しく紹介しますが、たとえば以下のようなアクションをとることで、子供が勉強に向かうきっかけを作ることができます。

とりえず、5つだけ紹介しますね。

・とりあえず10分だけでもやってみたらと提案する。

 →やる気はやる前から出ない。やる気はやり始めると出てくる。

 

・いちばんやりやすいものからやってみたらと提案する。

 →1教科得意教科ができると、他の教科もどのようにすればできるかがわかる。

 

・ちょっとがんばればできる課題を与えて、できたらすかざす褒める。

 →小さな成功体験を味わうことで、自己承認が高まり、つぎに挑戦する気が芽生える。

 

・「一緒にやってみようか」と言い、取り組んで、子供が答えられそうな範囲のことを「これ、よくわかんないんだけどどういうこと?」と子供に頼る

 →人は頼られるとそれに応えたくなって、がぜんやる気を出すもの。

 

・勉強のおもしろさをよく知っていて、それを伝えるのが上手なプロに任せる。

 →親の言うことは聞かなくても第三者、塾や家庭教師の言うことは聞くことが多い。

子供の成績をネガティブにとらえず、ポジティブにとらえられるところを探す

子供の通知表や成績表を見たときに、ダメなところを指摘していませんか?

子供もダメなところは理解しています。ダメだと自覚している点を改めて指摘されると、投げ出したくなるものです。勉強する気になっていない子供というのは、勉強することに対して、とことんネガティブな感情を持ってしまっています。

この勉強に対するネガティブイメージを払拭しないうちは、進んで勉強に取り組めません。

成績表を見せる子供は「また悪いところを指摘されるだろうな…」と、怯えの気持ちが少ながらずあるものです。そこで、「ここよくできているね」「前回よりここは上がっているね」と、ポジティブに評価できるところを探して伝えることで、子供のネガティブな気持ちを軽減できます。

私は生徒に模試の成績を返すとき、入試の過去問の答案をチェックするときに、必ずよい点を探して伝えています。一見、よいところが全くなさそうな成績表でも、探せば認めるべき点は必ずあります。

塾講師を25年勤めてきた私が言うのもなんですが…、いや、だからこそはっきり言わせてもらいたいことがあります。

そもそも特定の年齢の時点に、特定の内容を、特定の答え方で点数がつけられる学校や塾のテストなどで測れるのは、その子の知識や思考力のほんのわずかな一端でしかありません。

人、いやすべての生物はそれぞれ成長スピードが異なるものですし、知識や思考力を総合的、客観的に測るのは不可能です。

テストはその瞬間において、限られた知識と思考の一端を測る目安でしかないのです。

それにもかかわらず、テストはあたかも賢さを総合的に測る万能ツールであるかのようにとらえて、その子の能力を否定的にとらえてしまうのは錯覚です。

テストの結果は、「よかったところに着目してつぎのテストのモチベーションとする」「できなかったところのなかで、できるようになりそうなところを探して、つぎのテストでの点数アップにつなげる」ためのものです。

どんな成績であっても、前向きにとらえてつぎにつなげたいものです。

さて、ここまで子供が勉強するようになるために、やめるべきことをお伝えしてきました。

よかったら、『子どもを勉強好きにする20の方法』(WAVE出版)もチェックしてみてください。今回の記事には書ききれなかったこともいろいろ紹介しています。

それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました!

お子さんが自ら進んで勉強するようになるよう、応援しています!

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