子供を勉強好きにする方法、「5本指」の心がけとは?

親の働きかけ

前回の記事で、「好奇心」と「成功感」のサイクルが「やる気」につながるという話をしました。

もしまだお読みになっていない場合は、こちらの記事から先にお読みいただけると、子供を勉強好きにする方法をよりご理解いただけるかと思います。

▶︎子供を勉強好きにする方法、コツは「好奇心」と「成功感」のサイクル

前回の話では、子供が勉強する気になるためには、「好奇心」を引き出し、「成功感」を味わうことが必要ということでした。

ではつぎに、その「好奇心」と「成功感」のサイクルをうまくつなげる5つの心がけを紹介します。

5つあるので、覚えやすいように「5本指」にかけて、授業っぽく紹介します(笑)。

親指の心がけ「親」がやる気を出す

ところで、質問です。

勉強している姿をふだんから子供に見せているでしょうか?

先生が生徒のやる気を引き出すには、先生自身のやる気が不可欠です。

同じように、わが子のやる気を育てようと思うのなら、親がやる気を出す必要があります。

  • 子供に勉強させたいのなら、まず親が勉強する
  • 勉強している姿を子供に見せる

親は子供に、自分が実現できていないことを望む傾向があります。

でも、子供からすれば、

「自分がそうすれば!」と言いたいはずです。

行動は、言葉以上に影響力を持っています。

子供にとってもっとも身近な存在である、親の行動の影響力は絶大です。

子供に勉強させたいのなら、まず親が勉強し、その姿を子供に見せる必要があるのです。

親が勉強するといっても、もちろん子供を同じ勉強をする必要はありません。

ビジネス書を読んだり、プログラミングを学んだり、パソコンで情報収集したりなど、自身の知識やスキルをアップデートするための有益な勉強はいくらでもあります。

良くも悪くも、子供は親を鏡として育ちます。

私たち大人が、子供の憧れとなることで、子供たちは将来に希望を持ち、やる気を出すのです。

ともに子供の憧れとなるような大人をめざしましょう!

人差し指の心がけ「人」と比べず本人の「過去」と比べる

子供の嫌がる親のセリフ、ワースト1位は、同年代の子や兄弟姉妹と比べることです。

はっきり比べなくても、

「○○ちゃんはすごいねえ、勉強ができて●●をめざしているみたいよ」

というセリフも嫌がります。

親としては子供にプラスの刺激を与えようとして発する言葉かもしれません。

でも、このような言葉は、ほとんど逆効果です。

子供は、親は自分ではなく、引き合いに出した子の方を認めたのだと失望します。

ただし、比べること自体は悪いことではありません。

私は、

「最近、漢字テスト高得点続きだね! 前は半分くらいしかできていなかったのに成長したなあ!」

というように、その子の過去と比べて、成長したことを本人に伝えています。

よほどポジティブ子でないと自分自身で成長を実感するのは難しいものです。

そこで、本人がもう忘れかけている過去を思い出させ、成長しているということを実感してもらうのです。

これが成功感、そして新たな好奇心へとつながっていきます。

中指の心がけ「中」間目標を設定する

私は、新学期の最初に生徒に目標を決めさせます。

このときのポイントは2つです。

ひとつめのポイントは、生徒自身に目標を決めさせることです。

他人から与えられる目標よりも、自分で設定した目標のほうが、達成しようとという気持ちになりやすいからです。

「親が子供に目標を与える」のではなく、「子供の立てる目標を親が聞く」、というスタンスが子供の「やる気」につながります。

子供に目標を立てさせると、安易に低い目標を立てるのではないかと思うかもしれません。

しかし、じつは逆です。

私の経験上、子供は安易に低い目標よりも、高すぎる目標を立てるケースの方が多いです。

達成が困難な目標を、現状に合わせて調整するのが、私のような講師の、そして親の役割です。

がんばれば達成可能だと思われる目標を立て、その目標の達成をくり返すことで、「やればできる」という自信がつきます。

そして、もっと挑戦しようという力がわいてきます。

目標を決める際の2つ目のポイントは、学年に合わせて、目標達成期限を調整することです。

中学生であれば学期末の定期テストや、隔月で実施される実力テストを目標に、どの科目をどれくらい取るのか点数を決めさせます。

小学生であれば、今月末までの確認テストの目標平均点などを決めてもらいます。

子供は大人よりも時間が経つのが遅く感じるので、学年が下がるほどに短期間の目標にします。

一年後に達成すべき目標など、長期の目標は大人でも、達成しようとモチベーションを保つのは難しいですよね。

子供ならなおさらなかなかモチベーションを保てないので、常に意識できるくらい先の目標を立てさせるのがポイントです。

薬指の心がけ「薬」になる失敗をさせる

目標を見事に達成した子供は「成功感」を味わい、自信をつけていきます。

でも、もちろん目標を達成できないこともあります。

そんなとき子供に、

「ダメじゃない! 自分で立てた目標でしょう!」

などと、責めることは、あまりおすすめできません。

目標を達成できずにショックを受け、次なる目標へ挑戦する気持ちが萎えているのは子供本人だからです。

そこで、目標を達成できなかったという結果を、親がマイナスにとらえないことが、子供の成長のために大切なことです。

親としては子供が目標を達成して、一緒に喜んであげたいと思うことでしょう。

もちろん、子供が目標を達成すれば、一緒に喜べばいいのです。

でも、達成できなかったとしても、その経験は、つぎの目標達成のための材料となるのです。

失敗しないで成長することはできません、

親が本当に望むのは、目先の目標達成ではなく、「失敗から学ぶ思考回路を身につけさせること」ですよね。

子供が目標達成できなかったときこそ成長のチャンスです。

子供がつぎの目標達成に前向きになれるよう、後押ししてあげてください。

目標を達成できなかったのは、子供の能力のせいではないことを伝えてあげてください。

目標を達成的なかったのは、

  • 目標を達成するための行動がまちがっていた
  • 立てた目標の設定自体がまずかった

だと考え、つぎの目標はどう立てればよいか、子供と一緒に考えてみるのがいいでしょう。

目標達成失敗の原因を能力のせいにしないで、行動か計画に原因がある。

そう考えて、つぎの目標を考えるのが、現実的で前向きな姿勢です。

小指の心がけ「小」さなことにもゲーム性

『論語』に、「これを知る者は、これを好む者に如かず、これを好む者は、これを楽しむ者に如かず」という言葉が出てきます。

「何かを学ぶにあたって、ものごとを知識として知っている者は、好きで取り組んでいる者にはおよばず、好きで取り組んでいる者も、それを楽しんでいる者にはおよばない」

という意味です。

何事もやらされて取り組むよりも、遊び心をもって、楽しんでやる方が効果が上がります。

だから、私は授業によくゲーム性を取り入れて、遊び感覚で競わせたり、運動の要素を入れたりしながら授業を演出します。

そうすると、講師の一方的な情熱だけで進めるよりも、はるかに生徒たちの目が輝きます。

ゲーム性を取り入れることで、生徒が積極的に参加しようという姿勢になります。

受け身で学ぶよりも、学習効果が高いのは当然といえます。

子供に勉強させようとするときに、「忍耐」とか「根性」など、昔ながらの精神的修養を求めようとする大人は少なくありません。

確かに勉強を進めるうえで、そのような精神性が求められる状況はあります。

でも、とりあえず最初の入り口は「楽しさ」重視にして、子供の積極性を引き出す方が、子供のやる気が長続きします。

「勉強しなさい!」と言いたくなったら、

「ゲーム性を取り入れて働きかけるためにどうすればよいか」を考えて、工夫してみてください。

さて、ここまで子供を勉強好きにする方法のコツをお伝えしてきました。

では、最後にまとめです。

  • 親指の心がけ「親」がやる気を出す
  • 人差し指の心がけ「人」と比べず本人の「過去」と比べる
  • 中指の心がけ「中」間目標を設定する
  • 薬指の心がけ「薬」になる失敗をさせる
  • 小指の心がけ「小」さなことにもゲーム性

よかったら、『子どもを勉強好きにする20の方法』(WAVE出版)もチェックしてみてください。

今回の記事には書ききれなかったこともいろいろ紹介しています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

お子さんが自ら進んで勉強するようになるよう、応援しています!

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