意識しないと逆になる!子供を勉強好きにする親のアプローチ方法とは

親の働きかけ

親はわが子に対して、日常生活におけるさまざまな点を注意して直そうとしがちです。

私も生徒のさまざまな言動を注意して、自分の考える理想に近づけたくなります。

でも、子供への「注意」は、長続きする「やる気」を引き出すためには、逆効果です。

子供のよくないところを見つけて注意するよりも、よいところを認めて、ほめる方が長続きする「やる気」を引き出せることを、日々大勢の生徒を指導している塾講師は経験しています。

日頃から子供を観察して、よいところを見つけ出そうという姿勢が、子供との信頼関係を作り、子供はやる気を出していくのです。

「7:3の法則」

塾講師の生徒指導には「7:3の法則」という有名な言葉があります。

ほめる=7割、注意する=3割くらいがちょうどいいということです。

でも、たいていの大人は意識しないと、9割以上が注意になってしまいます。

私は生徒に模擬試験の成績表を返すときに、この「7:3」くらいのイメージで生徒にコメントしています。

「国語は前回と同じくらいだったけど、算数は上がったねー! 国語は漢字と言葉の知識が満点取れてる。

算数もこの応用問題もできてるのはすごいと思う。

計算問題でミスがなければもっとすごいことになっていたから、次回どうすれば計算ミスをしないようにできるか、S先生と相談してみてごらん。」

このように、話しています。

人は、自分以外の人間の至らない点はすぐ目につくものです。

だから、どうしても、そこを指摘したくなってしまうものです。私も同じです。

そんなときは、いいところを見つけて認めた上で、さらにこういうところができるようになると、もっとよくなると思うよ、と言い添えると、言われた子供も受け入れやすくなります。

多くの子供は、大人からんの注意なんて聞きたくないので、聞きががそうとします。

でも、自分を認める言葉はしっかり聞きます。

たとえ聞いていないような素振りをしていても、それは照れているだけで、ちゃんと聞いています。

私は二十年前の教え子A君に再会したときに、教え子から「昔、西村先生から『論理的な文章を書けるね!』と褒められたをずっと覚えていて、その後司法試験を受けて、去年、弁護士になりました」などという報告を受けたことがあります。

私自身は、そんな言葉をかけたことは忘れてしまっていましたが、当人は塾を卒業した後も、その言葉を指針にして歩んでいたというのです。

私はこのように、かつての教え子から、何年も前にほめた言葉を振り返って報告されるということが何回もあります。

これは私に限ったことではなく、多くの塾講師が経験していることです。

褒める言葉は、こちらの思った以上に相手に届いているものですね。

だから、これはちゃんと向き合って注意しようと思うときは、まず、認めているということを伝え、子供がこちらの話を聞く姿勢になってから、注意すべき点を簡潔に伝えるとわりと素直に聞きます。

「良薬、口に苦し」といいます。

苦い薬も糖衣錠にしてあげると、飲みやすくなるということですね。

「北風」よりも「太陽」のアプローチ

ここまでこの記事を読んでいたただいても、「やっぱりほめるより先に注意の言葉が先に出てしまうという方がいるかもしれません。

その場合は、「イソップ物語」の「北風と太陽」を思い出してみてください。

北風(注意)によって、旅人(子供)のマント(やる気を出すための障害)を引きはがしにかかるのではなく、太陽(ほめる)ことによって、子供のやる気を引き出す。

そんな太陽のアプローチの方が、北風のアプローチよりも有効だということをわかっているはずです。

「注意しないと!」「叱らないと!」と思ったときには一瞬この寓話を思い出し、「北風」よりも「太陽」のアプローチをすることを意識してみてください。

今回の記事でお伝えしたかったことは、この、「叱る」よりも「ほめる」ことを意識しましょうということですが、最後にもうひとつだけ塾講師の指導法を紹介します。

それは、「叱るときは冷静に、ほめるときは感情的に」というものです。

これも意識しないと逆になります。

感情的に叱る、というよりも怒り、ほめるときには、どういうほめ方がいいか考えながらほめる。

多くの場合はそのようになってしまいがちです。

感情的になって怒ってしまうと、子供は恐怖心か反抗心が生まれるだけで、本当のところはこちらの言うことを受け止めていません。

もちろん大切なわが子だからこそ、本気で怒りが湧いてくるという親心も理解できます。

ただ、怒りをぶつけるよりも、冷静になって、解決策を示したり、励ましたりする方が、子供は今後こちらが怒るようようなことをしなくなるものです。

叱るときは、子供が理解できるように、具体的に何がどのようによくないのかをできるだけ冷静になって伝え、ほめるときはこちらのうれしいという気持ちを思い切り表情に出してほめると、うまく伝わります。

さて、ここまで「子供を勉強好きにする親のアプローチ方法」をお伝えしてきました。

では、最後に本記事のまとめです。

  • 「叱る」よりも「認める・ほめる」
  • 「認める・ほめる」ところを探す
  • 叱りたくなる場面こそ冷静に

本人以上にポジティブになって、ほめるときは感情的に

よかったら、『子どもを勉強好きにする20の方法』(WAVE出版)もチェックしてみてください。

今回の記事には書ききれなかったこともいろいろ紹介しています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

お子さんが自ら進んで勉強するようになるよう、応援しています!

タイトルとURLをコピーしました