【逆転の発想】短所は長所!子供の特性をポジティブ受け止める実例

親の働きかけ

数々の記事で、子供のやる気を引き出すためには、注意したり叱ったりするよりも、認めたり、ほめたりする方が効果的だということをお伝えしてきました。

それでも、子供の短所ばかりが目に付いてしまうという方は多いと思います。

そこで、この記事では、子供の特性をポジティブに受け止めて、プラスの働きかけをするための実例を紹介しましょう。

長所と短所は表裏一体、プラス面に着目した働きかけを

そもそも、「長所」「短所」という言葉は、固定的なものではありません。

どういうことかと言うと、「長所」「短所」というのは、ある特性がある局面においてプラスに作用するときに「長所」と呼び、マイナスに作用するときに「短所」と呼ぶに過ぎません。

たとえば、子供によくありがちな、「ひとつのことが長続きせずに、すぐ他のことに気を移してしまう」という性質はどうでしょうか。

この性質は「短所」ととられがちです。

でも、見方を変えると、「ひとつのことにこだわらず、広い視野を持っていて、柔軟に、臨機応変に、そしてさまざまなものに興味関心を持つことができる」というとらえ方もできます。

このような性質は一般的に「長所」ととらえられます。

これが、私が「長所」「短所」という言葉は、固定的なものではないと述べた理由です。

じつは長所、短所は同じ特性であり、状況によって変化する流動的なものと言えます。

したがって、よく「短所を克服する」と言いますが、それはその子の「特性をなくす」ということと同じ意味であり、それは不可能に近いことなのです。

そこで、親は子供の性質をプラスに受け止め、本人にもプラスの特性として力を発揮できるよう、働きかけることが、子供のやる気につながります。

プラスの影響を与える働きかけ方トレーニング

それでは、ここで、「短所」だと思われる性質のプラス面に着目して、プラスの影響を与える働きかけ方を練習してみましょう。

《練習問題》

  • いつもぐずぐずしていることが多く、行動が遅い
  • おっちょこちょい、ケアレスミスが多い
  • とにかく忘れっぽい
  • すぐムキになって怒りっぽい、感情的
  • 自信がなくて、いつもおどおどしている

ちょっとこれらをどんなふうにプラスに転じられるか、それぞれ1分間で考えてみましょう。

(1分間×5=5分間)

さて、考えられたでしょうか?

私なら、つぎのようにこれらの性質受け止めて子供に伝えます。

  • いつもぐずぐずしていることが多く、行動が遅い

「○○はいつも、軽はずみな行動に出る前に、慎重に行動しているよね。そういう人間は将来まわりに信頼される人間になるよ。まあ、たまには考え過ぎないでやってみて、失敗しても、○○だったら、取り返しのつかない失敗をすることはないから大丈夫だよ」

  • おっちょこちょい、ケアレスミスが多い

「○○は、頭の回転が速いね! 要領もいい。そのスピード感は○○の武器だね。その頭脳の処理速度の速さで、もう一度、もう二度、やったことを確認し直す習慣がつけば、さらに結果が出せるようになるよ」

  • とにかく忘れっぽい

「○○は、いろんなものに興味を持てる才能があるんだね! ひとつのことにとらわれない柔軟さは、これからの時代ますます必要になる強さだよ。本当に大事なことは忘れないだろうし、日常で忘れて困ることは、すぐにメモする週間がつけば問題なくなるしね」

  • すぐムキになって怒りっぽい、感情的

「○○は、いつも気合が入っているなあ。そういう心意気が、今の日本には必要なものなんだよな。情熱的でプライドもあるから、将来何かのリーダーとかトップになれる人間になりそうだね。感情的になったときに、どうしてそうなったかを振り返れば、もっと成長できるよ」

  • 自信がなくて、いつもおどおどしている

「○○は、いつも謙虚だねー。自分が周囲からどう見られているかを常に意識できるというのは、なかなかできるものじゃないよ。○○の優しさだね。まあ、意外と人は他人のことを気にかけていないものだから、もっと思う通りにしても○○なら大丈夫だよ」

以上、「短所」だと思われる性質のプラス面に着目した、プラスの影響を与える働きかけを紹介しました。

どれも、いままで何人もの生徒たちに実際に伝えてきたことです。

それぞれ、具体的な生徒の顔が思い浮かびます。

最後に、中国の格言をひとつ紹介します。

それは、

「人を用いるにはその長ずるところをとるべし」

というものです。

目につきやすい短所に気を取られていると、その裏に隠された長所を見抜きづらくなります。

洋画『インディ・ジョーンズ』や『ジュラシックパーク』など数々の名作を生み出した映画監督スティーブン・スピルバークは、ディスレクシアという読み書きの学習障害を持っています。

iPhoneを生み出したアップルのスティーブ・ジョブズは、周囲の人間の気持ちを汲み取らない自己中心のかたまりのような性格でした。

そこまでの大きなことを成し遂げた人物でなくても、なにか目立つ結果を出している人は、例外なく、何かしら極端な特性を持っているものです。

その特性から目を背けず、特性のプラス面を突き進めた結果、人から評価される功績につながったのでしょう。

短所は長所。

ぜひ、わが子の特性のプラス面にスポットライトを当てて、プラスの働きかけ心がけてみましょう。

さて、ここまで「子供の特性をポジティブ受け止め方」をお伝えしてきました。

よかったら、『子どもを勉強好きにする20の方法』(WAVE出版)もチェックしてみてください。

今回の記事には書ききれなかったこともいろいろ紹介しています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

お子さんが自ら進んで勉強するようになるよう、応援しています!

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