ほめても響かないのはほめ方失敗?!子供を変えるほめ方具体例3選

親の働きかけ

ほめても子供に響かず、結局子供がやる気を出さない姿勢は変わらないという方もいるかと思います。

じつはそれは、ほめ方の工夫ができていないだけです。

子供の性格と、状況によってほめ方の角度を変えることで、子供の反応も変わります。

「感心している」ことをつぶやく

「すごいね~」「えらいね~」「よくできたね~」などというストレートなほめ方が、子供のやる気につながるのは、小学生低学年までです。

私の経験上、小学4年生くらいになってくると、ストレートにほめられて子供扱いされているように感じて、喜ばない子供の割合が増えてきます。

なぜなら、子供は大人がほめるその言葉に作為を感じ取り、「こちらの機嫌をとって、思い通りに動かそうとしているな」ということを悟るからです。

反抗期の子供や機嫌の悪いときには、こちらが好意でほめても、逆に「これくらい当たり前でしょ」と反発されることすらあるでしょう。

子供に受け入れられるようにほめるのは、意外と難しいものなのです。

そこでおすすめなのは、ほめるのではなく、こちらが感心していということを、ひとり言のようにつぶやくことです。

「ほめる」というのは、相手の反応を期待して発するものです。

だから、ほめられた方はほめてきた相手の意図を探り、どう反応するかを決めます。

ほめた意図に作為を感じれば反発するし、ほめた方も、ほめた相手の反応がこちらの期待通りでなければ、「せっかくほめたのに」と悔しい思いをすることでしょう。

一方、「感心する」というのは、相手に関係がなく、こちら側で自己完結するものです。

しかも、その感心しているということをひとり言のようにつぶやくだけであれば、なおさら、こちらが勝手に反応しているだけです。

したがって、子供も反発のしようがありません。

なにより、「感心する」というのは「ほめる」という作為的な声がけとちがって、自然の反応です。

子供にとっても素直に受け入れやすいのです。

感心していることの内容をあえて子供に伝えようとせず、ひとり言のようにつぶやくだけでも大丈夫。

子供は自分にとってプラスのことはしっかり聞き取っているものです。

感心のつぶやきをしても、子供の態度が素っ気なくても、内心は認めてくれたことを嬉しく思っているはずです。

「自分以外の人がほめていたこと」を伝える

誰かが自分の悪口を言っていたということを、人づてに聞くと、当人から直接言われる何倍も気分が害されるものです。

伝聞は直接伝えるよりも、膨らんで当人に届くのです。

そこで、この伝聞の力を、ポジティブに活用します。

私はよく、「○○先生が、『△△のこと、最近がんばっているし、あいつはそのうちきっと伸びる』って言ってたよ」というようなことを伝えます。

これは、その先生がそのことを直接その生徒に伝えるよりも、さらに真実味が増幅して伝わります。

ふだんあまりほめない人が実際に言っていたほめ言葉を伝えると、より効果絶大です。

もし、家でお父さんが、お母さんがあまりほめないようであれば、逆にチャンスです。

夫婦で子供のことを話している中で、夫や妻が子供に感心している言葉を発したら、それを子供に伝えていきましょう。

「お父さん、あなたのことなかなか意志の強いやつだって感心してたよ」

などと伝えることで、子供はあまり聞いていないようなポーズを装いながらも、しっかり心に響いています。

子供は父親が自分のことを評価してくれていることを知ってうれしく思い、それを伝えてくれた母親のことも、自分を応援していることを実感します。

そうして、子供のやる気、行動の原動力となっていくのです。

私の亡くなった父は寡黙で何を考えているかよくわからない人物でしたが、母親から、父が私のことを感心していたということを伝え聞き、その言葉は今でも私の支えになっています。

「認めていること」を言葉でなく、行動で示す

たまには口でほめるだけでなく、行動で示すと、子供の心に強く響きます。

たとえば、私のやり方はつぎのような感じです。

生徒が自習室で一生懸命勉強しています。そんな姿を見て、「いいね、がんばっているね!」と声がけをすることは簡単です。

でも、それよりも、その生徒が志望している学校のイベントを告知しているwebサイトのページをプリントアウトして、その紙を何も言わずに、自習している机の横に置く方が、「その努力を応援しているぞ!」というメッセージを伝えることができます。

教科書の『徒然草』のページを開いて定期テストの勉強をしている生徒には、『徒然草』に出てくる重要古語をまとめた自作プリント印刷してきて、それをやはり、自習している机の横にそっと置きます。

ただ表面的に感心していることを言葉で伝えるよりも、行動で示す方が伝わることもあるのです。

受験を終えた生徒から、

「学校の先生や親からは○○高校なんて無理だからもっと現実的な高校に志望校を変えた方がいい言われて、むきになって志望校を変えたくない一心で勉強していたときに、先生が○○高校のニュースが掲載された印刷を机に置きにきてくれたとき、じつは泣きました。

あれがあったから、○○高校に合格できたと思っています」

というようなことを言われたのを覚えています。

さて、ここまで「子供を変えるほめ方の具体例」をお伝えしてきました。

  • 「感心している」ことをつぶやく
  • 「自分以外の人がほめていたこと」を伝える
  • 「認めていること」を言葉でなく、行動で示す

この3つの「ほめ方」を工夫してみてください。

ほめ方を変えると、子供の反応も変わります。

よかったら、『子どもを勉強好きにする20の方法』(WAVE出版)もチェックしてみてください。今回の記事には書ききれなかったこともいろいろ紹介しています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました!

お子さんが自ら進んで勉強するようになるよう、応援しています!

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