【タイプ別】わが子はどちらのタイプ?子供の勉強意欲を伸ばす叱り方

親の働きかけ

これまでの記事では、子供のやる気を引き出すためには、注意したり叱ったりするよりも、認めたり、ほめたりする方が効果的だということをお伝えしてきました。

でも、ときには叱らねばならない局面もありますよね。

そして、ほめ方にコツがあるように、叱り方にもコツがあります。

この記事を最後まで読んでいただければ、子供の勉強意欲を伸ばす上手な叱り方をマスターすることができるはずです。

叱り方で一番大切なのは「感情的にならない」こと

叱るという行為は劇薬です。

叱り方次第で子供のやる気が一気に下がったり、逆に奮起したりします。

そして、どんな叱り方がよいのかというと、それは子供の性格によります。

この後、子供のタイプ別に叱り方を紹介していくます。

しかし、紹介する、すべての叱り方に共通するのは、「感情的にならない」ということです。

感情的になってしまうと、それはもう「叱る」というより、「怒る」「キレる」であり、子供のやる気を引き出すところではなくなってしまいます。

怒りたいときこそ、冷静になる自制心が問われます。

冷静になれば、「叱る」ことよりも「ほめる」ことを選択し、子供の気持ちが前向きになるよう働きかけることも可能になります。

たとえば、毎朝いつもより30分早く起きて勉強するという、子供が自ら目標を三日坊主で終わってしまったとき、どんな働きかけをするのがよいでしょうか。

「続けるって約束したのに3日しか続かないなんて、まさに三日坊主じゃないの! なんて続けられない子なの!」

「3日連続して起きることはできたね。実行力あるじゃないの。じゃあ、こんどは5日間続けるために、どうしようか?」

前者と後者、どちらが子供の気持ちが前向きになるか明白ですよね。

前者のように怒ってしまうと、子供の方も、

「うるさいな! もう目標なんて絶対立てないから!」

と逆に反抗心を燃やしかねません。

あまり叱られ慣れていないタイプ

あまり叱られ慣れていないタイプの子供、たとえば、精神的にナイーブだったり、優等生的だったり、自分に自信があまりない子供は、叱るより前に、よいところを認めたうえで、

「あと、これができれいれば、もっといいのに、それが残念!」

というように、よくない点を指摘するのがポイントです。

そうすると、親に自分が認められているという安心が前提にあるので、その後の指摘も素直に受け入れやすいのです。

これが、最初から、

「だめじゃないの! ここはこうしないと!」

などとマイナスポイントを指摘すると、萎縮してしまい、「つぎは怒られたくない」という緊張から、また失敗をくり返すことになりかねません。

たとえば、成績があまりふるわない生徒との面談を、私はつぎのように進めています。

西村「模試の成績表が返ってきたね。一緒に見てみようか。…うん、ざっとみてどう思う?」

生徒「うわー…、最悪…。親に見せらんないよ…」

西村「最悪? そうでもないと思うけど。じゃあ、前回よりもよくなってる科目は?」

生徒「…英語。それでも45点だけど」

西村「前回の1.5倍じゃん! かなり上がったよ! ちゃんと勉強したんだね!」

生徒「まあ、一応は…」

西村「いや、努力した結果が出たじゃない! 他には? 単元ごとに見てみて、よくできているとことを探してみて」

生徒「国語の文法のところ。あと計算問題はそれなりにできたような…」

西村「そうそう! そうだよ! そういう基本的なところがちゃんとできるようになれば、これから成績が必ず上がっていくから」

生徒「うん、そこだけは先生がちゃんと復習するようにしつこく言うからさあ…(苦笑)」

西村「そうだよね。でも、他にも復習するように言ったところあったよね? どこだっけ?」

生徒「…漢字」

西村「そうだよ~、漢字。出る範囲の漢字が決まっているんだから、全部書けるように復習するように言ったよね~。次回は?」

生徒「次回は、全部書けるようにもっと時間かけて復習します」

西村「うん、そうだね!」

あまり自信のない子には、このように、「先に良い点をほめて、その後に注意するポイントを指摘する」と受け入れられやすいです。

あまりほめられることをしてこなかった子供は、まず認めてあげることで、「この人の言うことを聞こうかな」という姿勢になるからです。

叱られ慣れているタイプ

精神的に打たれ強いタイプの子供には、良くないところをはっきりと伝えたうえで、

「でも、ここは良いところだよね」

というようにフォローするのがポイントです。

叱られ慣れているタイプや、精神的に打たれ強いタイプには、最も伝えたいことを最初にはっきり言わないと、聞き流されてしまいがちです。

ただし、注意するだけで終えると、つぎに注意するべき状況が来たときに、子供は「また注意されるから適当に聞き流して、この場をやり過ごそう」と考えて、こちらの言うことをちゃんと聞こうとしなくなります。

だから、注意したときに、「認める点は認めている」ということをも伝えるのです。

そうすると、ちゃんと自分のことをわかってくれているという信頼関係が生まれるので、つぎに少々きつい物言いをしたところで、「自分のためを思って言ってくれているんだ」と思ってくれやすくなります。

また、たとえば、成績がよい生徒との面談を、私はつぎのように進めています。

西村「模試の成績表が返ってきたね。一緒に見てみようか。…うん、ざっとみてどう思う?」

生徒「まあまあかな」

西村「どこができていない?」

生徒「国語は古文。数学は因数分解で、英語は長文のところ」

西村「わかっているじゃない。あと、英語の会話文のところも今ひとつのできだよね。復習が甘かったところがそのまま点数に表れているよね」

生徒「はい、復習しておきます!」

西村「でもまあ、どの科目も基本的なところはきちんとできているのはさすがだな。前回よりもさらに上がっているし、次回もがんばろうな!」

叱られ慣れているタイプや自信のあるタイプには、このように、「先に注意点を指摘して、その後に良い点を伝えてフォローする」と、受け入れられやすいです。

この順序を逆にして、目立つ良い点をほめても、

「また当たり前のこと言ってるし」

と素直に喜ばず、逆に冷めて、新たなやる気を引き出すのは難しいです。

課題点を具体的に指摘することで、この人は他の表面的にほめてくる大人と違って、自分のことをちゃんと見ていると一目おき、この人の言うことを聞こうという姿勢になります。

さて、ここまで「子供のタイプ別の叱り方」を紹介してきました。

先に叱るか、ほめるか。

順序を変えると子供の反応も変わります。

親がわが子を叱るときも、子供のタイプがどちらなのかによって、「叱る・注意する」「ほめる・認める」の順序を考えてみてください。

よかったら、『子どもを勉強好きにする20の方法』(WAVE出版)もチェックしてみてください。今回の記事には書ききれなかったこともいろいろ紹介しています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

お子さんが自ら進んで勉強するようになるよう、応援しています!

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